君 の 知 ら な い ボ ク の こ と



黄瀬が帰った後
誰もが練習を続ける気にはなれず
流れで部活が終わりになった。

部室では先程までいた黄瀬に圧倒されたのか
誰もが無言で着替えてい。
それは火神や黒子も同じであった。

しかし着替え終わって部室から出た火神は
黄瀬に対するものが沢山出てきた。
黒子はそれをただ聞いていると
聞いているのかと怒られる始末であった。


「何なんだアイツは!」
「すいません」
「何でお前が謝るんだ。…だけどお前に親友じゃないって言われた時の顔。傑作だったな」
「……」
「おい、聞いてんのか?」





「黄瀬くんはボクの元カレですけど」





「はぁ!??」
「あ、ボクこっちなので。では、また明日」
「お…おい!」


火神は慌てて引き留めようと手を飛ばしたが
黒子はするりと交わしてそのまま行ってしまった。


「…多分聞き間違いだよな」
聞き間違いをしたんだと
火神は自分に言い聞かせて納得することにしたのだった。