1 0 Q か ら の 妄 想 ネ タ



気分転換しようとステーキボンバーから出ると
黒子はその人物を確認して足が止まった。

「黄瀬くん…」
「…黒子っち」

黒子が何と言葉を続けようかと考えていると
黄瀬は伺うように黒子に尋ねた。

「ちょっと話さねぇスか?」
「…分かりました」




すぐ傍の公園で話そうということになり
黒子と黄瀬は並んで公園へと向かった。
その間、やはり何を話せばいいのか分からず
沈黙のまま公園に着きベンチに腰かけると
黄瀬が言葉を発した。


「緑間っちが見に来てたんスよ」
「…緑間くんが…?」

黒子の言葉に黄瀬は小さく頷いた。
「試合終わったあとに会ったんス。
黒子っちにも会いに行くように勧めたんスけど
必要ないってきっぱり言われちゃいました…」
「そうだと思いました」
しばらく返事がなく、黒子が黄瀬を見ると
彼は困ったような伺うような目で此方を見ていた。
「…あの…前から聞きたかったんスけど、黒子っちが緑間振ったって…」
「まさか。振られたのはボクの方ですよ。
A型とB型は相性が最悪だ、って言われたんですから」
「あ…それ俺と会ったときにも言ってたス」



「…それだけじゃないんですけどね」
「え?黒子っち何か言った?」
「いえ。何も」

黒子はそれ以上何も言わず
また黄瀬もそれ以上何も聞いてはこなかった。
それぞれ思うところは違えど
ふたりベンチに腰掛けて遠い先を見つめていた。











緑間が黒子に会いたくないのは昔付き合ってたから?と思ったから。
黄瀬くんの立場は、片思いというか片思いを越えたような存在であればいいです。
具体的には黒子が時々頼っても良いかな…って思える場所
(ほら…やっぱ片思い黄瀬くんは押せ押せで相談しようにも出来ないから)