「黒子っち〜大好きっス!」
「…うるさいです」


何時からか見慣れてしまった光景に
周りは特に気にしていないようだった。
何度も何度も言っているので
挨拶みたいなものだと思われたのかもしれない。
何時もと同じように黄瀬はしくしくと涙を流しながら
黒子の1歩後ろを歩いている。


だけどこれが挨拶でないことを
黒子はちゃんと知っている。
今はこの1歩の距離で居たいことを
黄瀬はちゃんと分かっている。

だから黒子は自分でも分かっているけど甘えてしまう。
これからも何度も伝えて欲しいと願ってしまう。
これがボクの我が儘だと分かっているけれど













愛してると全力で叫んで
そうすればボクは
ボクのままで居ていいんだと分かるから